テーブルソーフェンスの微調整機能の自作

ラックアンドピニオン

詳細は動画へ(ページ下画像クリック)

前回の動画でテーブルソーフェンスを製作しとても快適に使っていたのですが、色々な寸法でカットしているとフェンスの寸法合わせにストレスを感じるようになってきました。

どのようなことかと言いますと、フェンスをあと1㎜ずらしたいときにフェンスを手で左右にコツコツと叩きながら微調整するのですが、この時にフェンスが大きく動き過ぎてしまうのです。

更に、行き過ぎた分を戻そうとすると戻りすぎて最初の位置に戻ってしまうのです。

このわずらわしさを解消したく、テーブルソーフェンスに機能を追加しました。

要はフェンスを左右にミリ単位で微調整できる機能を持たせます。

フェンスはテーブルソーに対して横方向に移動しますので直線方向にスライドさせる機能を探しました。

そして見つけたのは直動機構として使われるラックアンドピニオンという機構が見つかりました。
精密加工機械には当たり前にある機能らしいのですが、私は初めて知ったのでちょっと感動しました。

ランクアンドピニオンはラックギアという直線状のレールのようなギアとピニオンといわれる普通の丸いギアの組み合わせで完成しているもので固定したラックギアの上にピニオンギアを噛み合わせ、ピニオンギアを回すことでラックギアの上をスライドするように自由に移動させるものだそうです。

 

この機能をテーブルソーフェンスに取り入れるために3Dプリンターでラックアンドピニオンを作ってみました。
ラックアンドピニオン
写真:下側の棒状のギアがラックギアで上側の丸いギアがピニオンギア

やはり形になると創作欲がわいてきます。

 

これを元に自分のテーブルソーに合うような大きさで作ってみました。

ピニオンギアはフェンス側に固定して手で回せるように3Dプリンターでギアボックスを作りM6ネジ棒を軸に組み込みました。

これを実際にテーブルソーに設置します。

ラックアンドピニオン

 

ラックギアを固定する板をテーブルソーに追加します。

テーブルソー

 

ラックギアとフェンスに付けるピニオンギアの噛み合わせを見るるため、位置合わせをします。

テーブルソーフェンス

 

位置が決まったらピニオンギアをフェンスに固定します。

ラックアンドピニオン

 

固定出来たらテーブルソーに設置してスライド出来るか試します。

テーブルソーフェンス

思っていた以上の感動です。とてもスムーズです。

ノブを回すとフェンスがスムーズに移動する様は本当に感動します、製作した後は意味もなく何度も回していました(笑)

 

ギアの噛み具合もメカメカしくて私は好きです。

ラックアンドピニオン

 

 

実際にこれで板をカットする時の微調整も楽になりました。

テーブルソーフェンス

 

●工夫した点

ラックアンドピニオンをテーブルソーに組み入れたことです

調べるうちに製作機械などで直動機構の一部として使われているのは分かったのですが、テーブルソーに組み込むまでが少し苦労しました。

ギア自体を木工では私は再現できないので、購入するか3Dプリンターで作るしかなかったのです。

本来、ギアは力のかかる部分には金属製を使うのが一般的だと思いますが

金属製は購入すると値段が高いのとテーブルソーに合う大きさが決められなかったので、3Dプリンターで作ることにしました。(何度か試作して大きさを決めました)

3Dプリンターでは作る素材が主にプラスチックなので強度が心配でしたが、失敗しても何度も作り直して強度を上げることも出来そうだったので、3Dプリンターを使う価値はありました。

●使用した工具

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●動画

製作過程を動画にしていますのでお時間があれば是非閲覧してください

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DIY

Posted by kimura